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2016-03-29

I’m woman. FAM-VERCE 2008.11月号

ウーマン11

紅模様

 

男と女は 恋に落ち

こころ萌えてゆく激しさを知る。

 

初めは 飛び込めない本能と素直になりきれない弱さが、

都合のいい愛を推し量ろうと

互いの懐をさぐり合い、身勝手に映る。

 

そして会った瞬間 愛唄は始まり、

「またね」の瞬間 ふたりは終わる。

 

常に〝はじまり〟と〝終わり〟を再認識しては

その儚い巡り時間を くり返し身に纏い、

開放された瞬間だけに 情熱を投下し合うのだ。

やがてときめきは いつの日か

男の支配欲を募らせ、

女は掻き立てられるまま 受け身の真意にしがみつく。

さらには、互いのさらけ出せる心地よさが

自然とふたりを解け合わせる。

 

それが たとえ永遠ではなくとも、

艶めく深紅の許されたこの精神世界で

ひたむきな行為を ぶつけ合うことを望む限り

萎えた心は 幸せへと紡がれてゆくのだろう。

 

そして静かに 今日一日が終わる。

 

constitution / 鏡花 illustration / kikue FAM-VERCE 2008.10月号 I’m woman

 

福井のフリーペーパー「fam」で、掲載している「I’m woman」という記事コーナーのイラスト制作やデザインをさせていただいております。鏡花さんの文章は、毎月艶やかで、女心の深い部分をつく、深い詩で、密かなファンが多数存在するとか…。ぜひ、女性の方に読んでいただきたいです。


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