泣ける女(ひと)
我が身の孤独に囚われているとき
女は泣くことが 出来ない。
こらえてしまう自制心が
どう映るのかを 垣間見て
それがこころのゆとりを 失くしてしまう。
忙しい流れに身を委ねることで
バランスを保っていると錯覚して
冷静な判断を 恐れてしまう。
実際にこころで求めている
本当の〝ゆとり〟は
小さな習慣の中で
幸せ吐息を 吐けることだろう
自分自身に 我が儘を伝えられて
求めている愛情を生みだし
優しく相手と触れ合えることだろう。
今この瞬間、こころに〝ゆとり〟があるならば
きっと女は 素直に泣けるのでしょう
それが出来たら、
巡る物事に ただ穏やかに泣いて
生きられるのかも知れない。
constitution / 鏡花 illustration / kikue FAM-VERCE 2009.4月号 I’m woman
福井のフリーペーパー「fam」で、掲載している「I’m woman」という記事コーナーのイラスト制作やデザインをさせていただいております。鏡花さんの文章は、毎月艶やかで、女心の深い部分をつく、深い詩で、密かなファンが多数存在するとか…。ぜひ、女性の方に読んでいただきたいです。
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